D+目標

dénivelé positif

獲得標高とは、特定の距離を進んだ中で、登った高さの合計です。
高度1000mの山に登り、下ってまた登る、を3回繰り返すと、獲得標高は3000mになります。
累積標高は、英語でCumulative elevation gainやTotal Ascentといった語が使われますが、フランス語のdénivelé positifを略したD+という表記もあり、楽なのでこちらをよく使うようになりました。
なお、一通り調べましたが、D+の定義に関する公的なソースは見つかりませんでした。

トレイルランニングの能力を向上させるためには、高低差のある地形を走るのが重要というアドバイスを聞き、毎週末、近所の山で走ることにしました。

AI等で確認したところ、目標とするレースを完走する場合、そのレースの獲得標高の1.5倍から2倍を1か月で走るのが望ましいとのことでした。

今年の後半に予定しているレースは、距離は概ね100㎞~130㎞、獲得標高は7000mから8000mです。
よって、毎月の走行練習において12000mから16000m程度の獲得標高を維持できれば、目標レースに耐えうる能力が身につくはずです。

6月からは、まず月間獲得標高12000m以上を目標に練習を開始しました。
毎週末、土日に山に行って標高2000m程度走れば、3週間あれば達成できる基準となりました。

涼しい時期であれば、1日の走行距離40㎞、D+2400m程度でも特に苦労なく走れましたが、気温が上がってくると途端に苦行になりました。
7月と8月前半は特に暑さが厳しく、奥武蔵の蒸し暑い山を25㎞進むだけで疲弊しました。

このままでは目標が崩れると思い、暑い日は標高1000m以上のコースを選びました。
高度が1000m上昇すれば、気温は6度下がります。地上が気温36度の日であっても、1000m以上の山や尾根に登れば、気温が30度まで下がり、走りやすくなります。

真夏に毎週末の低山ランニング訓練は私にとっては地獄で、苦痛に耐える修行としか思えませんでした。
登山口から尾根に登るまでに全身が汗で水浸しになり、靴もしたたる汗でずぶ濡れになりました。

通常の水分補給では体温調節が間に合わないので、3Lのハイドレーションパックを冷凍して、徐々に溶けていく氷水を飲んだり、頭部や首にかけることで体温を冷却しました。

この冷凍パック運搬方式を、私は「アイスマン計画」と命名しました。
本年5月に参加した奥武蔵ロングトレイル(105㎞)で、熱中症で吐きながら山道を走った教訓を糧に考案したものです。

9月に入りようやく涼しくなってきたので、土日合わせて距離100㎞、獲得標高5000m以上のコースも可能になってきました。

10月以降は、レース本番も含めて、さらに強度を上げていきたいと思います。

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